飛行機をノーショーしたら帰りはキャンセルされる?元グランドスタッフが解説
寝坊して空港に間に合いそうにない!今日は仕方がないから新幹線で移動して、乗り継ぎ分の区間だけ使おう!遅れてしまったときに考えてしまいそうですが、実は国際線チケットで旅程をスキップすると、帰りの便(復路)を含む続きの旅程が使えなくなることがあるんです。
この記事では元国際線グランドスタッフが国際線でノーショーしたらどうなるのか、国内線との違いを含めて解説します。
ノーショーとは何か
ノーショーとは?
No Show=ノーショーとは航空業界の用語で
連絡なしにチェックインに現れなかった旅客
を指します。
キャンセル=出発前までに間に合わないことを連絡している状態です。
予約が入っていてチケットも購入済みなのにチェックインの締め切り時刻になっても現れない旅客を表す用語です。
同じ状況でも事前に時間に間に合わないことを連絡を入れるとノーショーではなく、キャンセル扱いになります。
間に合わなかったという事実は同じですが、実はこのノーショーとキャンセルではその後の返金額が大きく変わります。
ノーショーをすると何が起きる?
ノーショーするとそれ以降の旅程を利用できなくなる
ノーショーが特に問題になるのは、ノーショーにすると、続きの旅程が自動的にキャンセルされてしまう場合があるからです。
航空会社のシステムは、旅程を順番通りに使用することを前提に設計されています。そのため、途中の区間をスキップすると「この旅客は旅程を放棄した」とみなされ、以降の予約が無効になってしまうのです。
例)大阪→東京→シンガポールのチケットを購入
大阪→東京 をノーショー
東京→シンガポール が自動キャンセル
国際線のチケットでも日本国内線を含む発券が可能です。
この例のように「大阪発シンガポール行き」のチケットを国際線チケットとして購入した時に国内線区間をノーショーすると続きの一番大切な「東京→シンガポール」区間を乗ることができなくなります。
特に往復チケットで行きをノーショーにすると、帰りの便も自動的にキャンセルされます。「行きは格安航空券で取れた予約で行って帰りだけ飛行機を使おう」という判断は通用しないので注意が必要です。
国際線チケットと国内線チケットの違いについては次の章で詳しく解説します。
払い戻しはほぼできない。でも諦めないで!
何らかの理由でノーショーしてしまった場合、残念ですが運賃の返金はされません。
ですが、国際線の場合ほとんどの航空会社でノーショーの場合でも
燃油サーチャージと空港使用料等の諸税は払い戻しが可能です。
国際線の航空運賃の構成
航空運賃 + 燃油サーチャージ + 空港使用料 +
セキュリティチャージ + 諸税
空港使用料等や諸税は利用する空港や国によって異なりますが、多くの航空会社では払い戻し不可の運賃であってもこれらの料金については返金が可能です。
LCCや一部の航空会社ではサーチャージも返金不可な場合もあります。ですが、多くの航空会社では払い戻しが可能なので、ノーショーしてしまっても諦めずにまずは問い合わせてみてください。
国際線と国内線の違い
ここまでは主に国際線を念頭においてノーショーについてお話ししてきました。
では国内線ではどうなるのかを解説していきます。
旅程のスキップができるのは国内線チケットのみ
前述したとおり、一続きの航空券になっている場合、途中の旅程をスキップして次の便を利用することはできません。
✈ 国際線チケットの場合(要注意)
大阪 → 東京 → シンガポール → 大阪
大阪→東京をノーショー
↓
東京→シンガポール・シンガポール→大阪もすべてキャンセル
✈ 国内線チケットの場合
沖縄 → 福岡 → 札幌
沖縄→福岡をノーショー
↓
福岡→札幌はそのまま利用可能
極まれに、国内線に乗るのチケットなのに国際線チケットで発券されていることがあります。
これが起こるのは、海外の格安航空券購入サイトで購入した場合です。
一般の利用者が見分けをつけるのはかなり難しいです。公式サイトや日本の旅行会社で購入すれば間違いなく国内線チケットとして発券されます。
ノーショー後の払い戻しの違い
国内線チケットはノーショー後でも払い戻しをしてくれる可能性があります。条件は以下の通りです。
- ノーショー後その日中に乗り遅れた空港の窓口に行く
- チケットを航空会社で購入している(公式サイト、公式アプリ、航空会社窓口)
空港窓口は予約センターよりも融通が利く場合が多いです。翌日以降になってしまうと払い戻しは絶対にできません。
ダメ元でその日中に窓口へ駆け込むのはやってみる価値があります。
ただし、LCCはこの限りではありません。
また、航空会社以外から購入している場合(旅行会社、格安チケットサイト)も払い戻しはほぼ不可能です。
国際線でも同じ状況であれば試してみる価値があります。国内線チケットのほうがより確率はあがります。
遅れそうになったら絶対にすること
まずは連絡を!それだけでノーショーを回避できます
もう間に合わないとなっても諦めずに連絡をしてください。
航空会社は各空港の電話番号を公開していないことがほとんどです。
予約センターでもかまいませんので、必ず出発前に連絡をしてください。
そうすれば予約センターから該当空港へ引継ぎがされます。
出発時刻前に連絡さえしていれば、その遅れはノーショーではなくなり払い戻しや変更が可能になることもあります。
細かい決まりは、購入したチケットの種類によって異なりますが、まずは一報をいれることが鉄則です。
まとめ|ノーショーは事前連絡で回避できる
ノーショーは「連絡なしに現れなかった」という事実が問題になります。間に合わなそうだと気づいた時点で連絡さえすれば、ノーショー扱いを避けられる可能性があります。
- 国際線チケットで行きをノーショーにすると、帰りの便(復路)を含む続きの旅程がすべてキャンセルされる
- 国内線チケットは途中区間をノーショーしても続きの便を利用できる
- 運賃の返金はほぼ不可。ただし国際線は燃油サーチャージ・諸税の返金を請求できる
- 間に合わないと気づいたら、出発前に必ず予約センターへ連絡を
「もう無理だ」と諦めてしまう前に、一本電話をかけるだけで状況が変わることがあります。間に合わなそうなときこそ、まず連絡してみてください。






