台風で飛行機が欠航になりそう|無料で変更・払い戻しする方法を元グランドスタッフが解説
待ちに待った旅行の予定に台風が迫ってきている。出発できるの?変更はできる?そもそも出発できるの?不安な気持ちでいっぱいになってしまいますよね。
台風や大雪など天候不良による欠航や遅延はぎりぎりまでどうなるか分からないことが多く予定を修正するのが難しいと思います。
この記事ではいつ欠航が決まるのか、いつから手数料が無料になるのか、どのタイミングで動き出すのが損をせずに済むのか、元グランドスタッフが解説します。
台風がきそう!まず確認すべきこと
欠航はいつ決まる?
欠航が決まるのは早くて二日前、遅い場合は出発間際です。
台風や大雪などの悪天候による欠航の場合、航空会社側もお客様と同じように何日も前から天気図とにらめっこして予想を立てます。
| 2日以上前に決定 | 台風の規模(勢力)が強力で予報円からずれても確実に影響がでる |
| 前日に決定 | 予報円が定まってきて影響がでることが確実 |
| 当日に決定 | 予報円からはずれているが運航時間によって影響がでる可能性がある |
| 直前に決定 | パイロットと運行管理者によるミーティングにより決定 |
決定した情報は各航空会社ホームページの運航情報、もしくは台風の特設ページにて発表されます。また、予約をもっている場合には登録したメールアドレスにお知らせが届きます。
特別対応(無料変更)はいつから始まる?
欠航が決まった場合、変更・払い戻し不可のチケットでも無料で変更・払い戻しが可能になります。
ですが、欠航が決まる前から可能になるケースがあります。
- 台風による特別対応路線に該当する
- 予約便が条件付き運航になる
- 30分以上の遅延が決定する
①台風による特別対応路線に該当する
台風が発生し影響が見込まれると、その台風に対する航空会社ごとの特設ページが作成されます。
影響がでそうなエリアや各空港がリストに入ると、その時点で変更、払い戻しが可能になります。
例)
7月1日 石垣島、宮古島、下地島、那覇
7月2日、3日 那覇、与論、沖永良部、徳之島、奄美大島
7月4日 奄美大島、鹿児島、宮崎、熊本、福岡
7月5日 福岡、山口、広島、岡山、伊丹、関空
上記の例のように、台風通過の日にちによって対象エリアが変わっていきます。
該当日に該当空港から離発着する予約を購入している場合は、無料の変更・払い戻しの対象になります。
②予約便が条件付き運航になる
条件付き運航
運航はするが本来の目的地に着陸ができないと判断された場合、出発地へ引き返すもしくは、目的地を変更する可能性があるフライト
このときの目的地変更の候補は近隣の空港が設定され、あらかじめ発表されています。
予約便が条件付き運航になった場合も、変更払い戻しが無料で可能になります。
③30分以上の出発遅延が決定する
運航の乱れにより出発時刻が30分以上遅れることが決定した場合も無料での変更払い戻しが可能になります。
遅延は当日発生することがほとんどですが、稀に事前に時刻変更のお知らせが届く場合もあるので、もともと変更を希望していた場合はラッキーなお知らせです。
変更・払い戻しはいつまで可能?
変更・払い戻し期限
航空会社によって異なります。anaは2026年5月19日よりルールが大きく変わりました。
| 航空会社 | 無料変更の受付期限 | 変更後の搭乗期限 | 払い戻し期限 |
|---|---|---|---|
| JAL | 出発予定日から30日以内 | 出発予定日から30日以内 | 航空券の有効期間+30日間以内 |
| ANA | 予約便出発時刻まで (WEBは出発20分前まで) |
出発予定日から10日以内 | 旅行開始日(未開始の場合は発行日)から1年と30日以内 (旅程の最終搭乗日から4日後まで) |
| スカイマーク | 出発予定日から10日以内 | 航空券有効期間満了日の翌日から30日以内 | 出発予定日から10日以内 |
| スターフライヤー | 予約便出発時刻まで (WEBは出発20分前まで) |
出発予定日の前後7日以内 | 旅行開始日(未開始の場合は発行日)から1年と30日以内 |
| Peach | 出発予定日の翌日から10日以内 | 出発予定日の翌日から10日以内(同一区間・空席あり便) | 悪天候など不可抗力:搭乗予定日から10日以内 弊社起因:搭乗予定日から30日以内 |
web上で手続きができないケース
WEB上での手続きなら、電話がつながるまで待つ必要もないですし、行列に並ぶ必要もなく完了できます。
しかし、以下のケースではオンラインでの手続きができない可能性があります。
その場合は予約センターへの連絡もしくは、空港のカウンターでの手続きが必要です。
- WEB手続きの期日が過ぎている(期日は上表を参照ください)
- 乗り継ぎ便や往復の予約を別々にとっていて、予約記録が台風の影響を受けるものと受けないもので分かれている
- 乗り継ぎや往復チケットの一部の運賃のみを払い戻す場合
WEBで手続きを進めて、無料になるはずが手数料を反映してきてしまう場合は手続きを中断し予約センターへ連絡してみましょう。
航空会社ごとの注意点
JAL
変更・払い戻しについて最も猶予があります。
航空券の払い戻し期限について、「航空券の有効期間」が分かりにくいので解説します。
変更不可の運賃
(セイバー、プロモーション、スカイメイト、特典航空券)
元々予約していた搭乗予定日まで
変更可能な運賃
(フレックス、JALカード割引、離島割引、特定路線離島割引)
発行日(購入日)およびその翌日から起算して1年間
株主優待割引
発行日および翌日から起算して1年間、または「株主割引券」に記載された有効期間のどちらか早い方
欠航になり払い戻しをする場合はこの有効期間に
+30日が払い戻し可能期間となります。
30日以内に手続きをしてしまえば、どの運賃でも問題ありません。
ana
以前はJALとほとんど変わりませんでしたが、2026年5月19日よりルールが大きく変わりました。特に気を付けていただきたいのは以下の点です。
- 変更手続きは必ず予約便の出発時刻より前までに完了する
- 変更は予約便の前後10日以内に変更をする
- WEBでの払い戻しは、旅程の最終搭乗日から4日後まで
スカイマーク
スカイマークでは60分未満の遅延では、振替(予約変更)、全額払戻しは行われません。乗り継ぎがある場合30分以上の遅延があるとかなり痛手になるので、時間にかなり余裕をもって乗り継ぎの予定を組む必要があります。
スターフライヤー
予約変更ができる期間が最も短く、予約便の前後7日間となります。
また、現金購入の場合の払い戻しは振込手数料がお客様負担となります。
台風欠航時の補償|旅行保険・クレカ保険が頼りになる
航空会社からの補償はない
どの航空会社でも、台風などの自然災害による欠航の場合、変更払い戻しはできても、現地での延泊費用は補償はされません。
特に台風は一日で過ぎるものでもなく、台風のメッカである沖縄などの離島の場合は、船も運航ができないので何日も島に缶詰めになってしまうことも十分あり得ます。
また、振り替えは自社便にしか振り替えがされないので、仮に新幹線などの地上交通機関を利用する場合は、航空券の払い戻しをして返金額を新幹線代に充てることになりますが、まず間違いなく高くなります。
クレカ付帯の国内旅行保険が使えるケース
任意の旅行保険に加入していなくても、クレジットカードに付帯している国内旅行保険でカバーできる場合があります。ただし、カードによって補償内容が大きく異なるため、出発前に必ず確認しておきましょう。
国内旅行保険で補償される主な内容
✔ 航空機遅延費用(宿泊費・食事代など)
✔ 乗継遅延費用
✔ 手荷物遅延費用
✔ 手荷物紛失費用
注意点として、カードの「自動付帯」か「利用付帯」かによって、保険が適用されるかどうかが変わります。利用付帯の場合は、旅行代金や航空券をそのカードで支払っている必要があります。
年会費無料のカードは国内旅行保険が付いていないことが多いです。ゴールドカード以上になると航空機遅延補償が付いているケースが増えてくるので、手持ちのカードを一度確認してみてください。台風シーズン前がベストなタイミングです。
国内線の欠航全般について
国内線の欠航全般についてはこちらの記事もご覧ください
まとめ|台風シーズン前に備えておくことが一番大事
台風による欠航は、わかっていても直前まで対応が難しいのが現実です。でも、事前に知っておくだけで焦らずに動けます。
- 欠航が決まるのは早くて2日前・遅い場合は直前。まずは航空会社の運航情報をこまめに確認する
- 台風特別対応路線に該当した時点で無料変更・払い戻しが可能になる。決定を待たずに動いてOK
- 変更・払い戻しの期限は航空会社によって異なる。上記の表を参考に早めに手続きを
- 延泊費・交通費は航空会社の補償対象外。クレカ付帯の国内旅行保険を出発前に確認しておく
台風は毎年必ず来ます。旅行の計画を立てたら、クレカの保険内容を確認しておく習慣をつけておくだけで、いざというときの安心感がまったく変わりますよ。







